テーマクルーズに出演のビートルズバンドにインタビュー
(2021年10月28日追記)
2021年09月07日・インフォメーション
※2021年10月28日赤字追記※
キュナードでは、2022年2023年春のテーマクルーズ「ベスト・オブ・ブリティッシュ~英国ミュージック&ビートルズ~」にスペシャルゲストとして登場する、ビートルズバンド「ザ・ブートレッグ・ビートルズ(The Bootleg Beatles)」にインタビューを行いました。
テーマクルーズとは特別なテーマを設けたクルーズのことで、今回はクイーン・エリザベス日本周遊で初めて開催されます。「ベスト・オブ・ブリティッシュ」は10日間を通して、船内でビートルズを始めとする英国の音楽や英国ゆかりの映画などをお楽しみいただける内容となっております。
こちらのコースはキャンセルとなり、テーマクルーズは2023年に延期となりました。
Q216新緑の日本周遊と韓国
乗船日:2022/5/8~
乗船日:2023/4/19~
今回のテーマクルーズにスペシャルゲストとして出演する「ベスト・オブ・ブリティッシュ~英国ミュージック&ビートルズ~」は、当時さながらの衣装や楽器でビートルズのヒット曲を完全に再現し、高い評価を受け続けている世界最高峰のビートルズバンドです(詳細はこちら)。
Q1. ザ・ブートレッグ・ビートルズのバントの特徴を挙げるとしたら、どんなところだと思いますか?
スティーブ・ホワイト(ポール・マッカートニー):
まず何より、私たち全員がビートルズの大ファンだということ。
ありとあらゆる細部にこだわり、楽器とアンプはすべて本人たちと同じもの、衣装も完璧なレプリカだ。メンバーはビートルズの映像を何時間もかけて観て、常に彼らのキャラクターを研究し、可能な限り正確に再現しているんだ。
タイソン・ケリー(ジョン・レノン):
ブートレッグの最もユニークな点は、ライブ演奏の間はビートルズのすべてを模倣するいっぽうで、曲紹介のときには冗談を言ったり、観客のみんなと一体感を感じられるようなウィットに富んだコメントをしたりと、現代ならではの“ひねり”を加えていること。バンドの全員がビートルズの何もかもに心の底から夢中で、演奏中にそれぞれの役を演じる私たちからはその想いが感じられるはずさ。
スティーヴン・ヒル(ジョージ・ハリスン):
ブートレッグは、演奏の質を高めるためにバッキングトラック(歌がない伴奏のみの音源)は使わない。音楽はできる限り正確で質が高く、オリジナルに忠実であるように努めているし、それが演奏にも表れていると思う。
ゴードン・エルスモア(リンゴ・スター):
ザ・ブートレッグ・ビートルズは、史上最長の、そしておそらく史上初のトリビュートバンドだ。ビートルズのトリビュートに限らなくてもね。私たちのポリシーは、必ず全てを生演奏する、ということ。だから、バッキングトラック(歌がない伴奏のみの音源)は無しさ!
Q2. ザ・ブートレッグ・ビートルズのファンの中で人気が高い5曲を選ぶとしたらどの曲ですか?また、それらは来年のテーマクルーズで演奏する予定ですか?
スティーブ:
「I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)」、「She Loves You(シー・ラヴズ・ユー)」、「I Saw Her Standing There(アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア)」、「This Boy(ジス・ボーイ)」、「In My Life(イン・マイ・ライフ)」。セットリストはこれから決めるから、これらの曲が演奏されるかどうかはまだわからない。選びたい曲はものすごくたくさんあるからね。
タイソン:
最も人気のある曲は、やっぱりヒットした曲じゃないかな。お客さんが喜ぶのは、「I Feel Fine(アイ・フィール・ファイン)」、「I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)」、「Twist and Shout(ツイスト・アンド・シャウト)」、そして「Help!(ヘルプ!)」。これらの名曲は、ほとんどが演奏されると思う。
スティーヴン:
そうだな、「Hey Jude(ヘイ・ジュード)」も外せないね。みんなで一緒に歌って、ライブの夜を締めくくるのにぴったりだと思うよ。「She Loves You(シー・ラヴズ・ユー)」、「Twist and Shout(ツイスト・アンド・シャウト)」、それから「I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)」はいつもセットリストの前半に登場するし、「Come Together(カム・トゥゲザー)」も必ず演奏する。少なくとも、これらの曲を船上で演奏することは保証するよ。残りについては、今後お楽しみに。
ゴードン:
「Hey Jude(ヘイ・ジュード)」(普遍の人気曲)、「She Loves You(シー・ラヴズ・ユー)」、……実際には、ビートルズの曲はどれもが誰かのお気に入りだから、ライブで希望をすべて叶えるのは至難の業だね。
Q3. 服装やジェスチャー、声のトーン等、各メンバー個々にこだわりがあると思いますが、そのこだわりの部分を教えてください。
スティーブ:
メンバーそれぞれが、自分が演じるキャラクターの人となりを忠実に再現するために、多大な時間を費やして、しぐさや身体の動き、話し方を研究しているよ。
タイソン:
バンドの誰もが、本人に見えるようそれぞれの役作りに全力を尽くしているし、…衣装にはアイロンをかけてる!話し方は、そっくりにできるよう常に練習を怠らない。長年やっているから、もう第二の天性のようになっているけれどね。ステージ上で、役柄になりきってアドリブで冗談を言い合うのが楽しいんだ。みんなにも楽しんでもらえていると思うよ―たいていの時はね!
スティーヴン:
そうだね。分かりやすいことで言えば、正しい機材やアンプ、ギターやドラムを使うとか、衣装を間違えないとか。ただ、これは勝負の半分に過ぎない。レベルの低いモノマネを見せてお客さんが感心してくれることを期待しても意味がない。自分が演じている人物(自分の場合はジョージ)のように見え、そう聞こえなければいけないんだ。声や演奏する身体の動き、演奏していないときの立ち振る舞いまでも!何よりも、演奏が史上最高のバンドのように聞こえなければだめだ。誰かひとりだけがではなく、私たち全員がだ。つまらないライブをするのはもってのほか。楽しいライブはできる。でも、私たちはお客さんにまるで本物を観たと思えるような体験をして帰ってもらいたいんだ!
ゴードン:
私たちが身につけるものすべてが本物に見える。ビートルズのように見え、そう聞こえ、そう演奏するために、何でもする。細部にはとことんこだわるね!
Q4. 動画だけでは伝わらない、ザ・ブートレッグ・ビートルズの生ライブの特徴や魅力はどんなところだと思いますか?
スティーブ:
バンドを生で観るのは、いつだって録音の再生よりずっといいものだ。ライブでの音やエネルギー、雰囲気はまったく別の体験だし、もちろんそういった曲の数々が自分の目の前で完璧に演奏されるのを観るのは、格別な気分さ。
タイソン:
言うまでもなく、ライブを生で観るときは、観客と一緒にその場にいて、演奏のエネルギーを感じることができる。正直言って、動画でこのライブの真価を十分にわかってもらえるか分からないな。音も同じではないし、照明の熱気も感じることができない。それに、その場にいなければ「ジョン!」って叫ぶこともない。いや、パソコンに向かってビートルズの誰かの名前を叫んでもいいけれど、叫んでどうする?って話さ。
スティーヴン:
そうだな、私たちのライブのどれかを動画で観てもらうのは素晴らしいことだけれど、照明が暗くなる開演の瞬間からフィナーレまでを会場で過ごすのは、ちょっとした経験になるはずだ。あの音楽が生で演奏されているのを聴けば、ビートルズだからこその色々な感情や記憶が、きっと多くの人の胸に湧き上がってくるだろう。決して忘れられない夜になるよ。それに、他にも楽しいことが盛りだくさんだしね!
ゴードン:
それは全く別の体験だよ。もっとずっと興奮するし、オーディエンスとの交流もある。それに、たぶんもっと音量も大きいしね!
Q5. 「船上でライブをすること」について、期待することや楽しみな点はありますか?またこれまで今回のようなご経験はありましたでしょうか?
スティーブ:
クイーン・エリザベスに乗船するお客さんたちと一緒に大成功させられたら嬉しいね。過去にも同様のクルーズ船で演奏したことがあるよ。
タイソン:
日本には行ったことがないから、このツアーにはワクワクしている。クルーズ船ライブは以前に何度もやっていて、船上のライブは慣れているけど、クイーン・エリザベスに乗るのは初めてだから、これは本当に役得だね。船室や船からの景色、それに日本の文化を体験するのも楽しみにしているよ。
スティーヴン:
自分は個人的にこれが初めてだし、乗船してビートルズを演奏することも、この旅での他の経験すべても、すごく楽しみにしているんだ。
ゴードン:
こんなに格式の高い船に乗れるなんて興奮だね。みんな、すごく楽しみにしている。ドバイのクイーン・エリザベス2で演奏したことはあるけれど……あの船は永久停泊で動いていなかったからね!!
Q6. 1995年の武道館公演の際、思い出に残っていることがあれば教えてください。
アンドレ・バロー(会社の取締役兼ブートレッグの元ジョージ・ハリスン役):
あれは1995年の4月だった。最高のイベントだったよ。テレビ局の企画は、1966年6月30日から行われたビートルズのコンサート5公演を再現するというものだった―ただし、たった一晩でね!
アリーナは1966年とまったく同じようにセッティングされた。同じカメラ配置と背景幕、司会者も同じ人物(だいぶ歳をとっていたけれど!)、そして観客数も同数の約1万人だった。セットリストも同じ。実際には、ビートルズのオリジナルセットをやった後、後期の楽曲でもう1時間演奏した。
グリーンのダブルブレストスーツと赤いシルクのシャツもフルオーダーで仕立てたよ。放送のため、すべてのディテールが正確に再現された。このイベントはテレビ放送のために撮影されたんだ。東京ヒルトンホテルの地下で行われた疑似記者会見も含めてね。ビートルズと同じように、東京ヒルトンホテルのプレジデンシャルスイートに泊まりさえしたんだ。人生でも忘れられない経験だったし、その後日本には2回ツアーへ行ったよ。1995年と、その次の年にもね。
Q7. 今回のライブの舞台である「クイーン・エリザベス」が日本に来るのは約3年ぶりで、ひさしぶりにクルーズに乗船する方や、はじめて乗船される方もたくさんいらっしゃると思います。そんなゲストの方に向けて、メッセージをお願いします。
スティーブ:
船上でみんなに会えることにとてもワクワクしているし、楽しみだよ。
タイソン:
人生にそうない世紀の乗船の感動をお楽しみに。この船では、これまで経験したことのないクルーズ旅ができる。あとは例の手の消毒用アルコールを持参するのをお忘れなく!状況がどうであれ、時は流れる。2022年まであっという間さ。
スティーヴン:
去年のような1年を過ごした後には、みんなとびきりの一晩を楽しまなくちゃ。ザ・ブートレッグ・ビートルズとして、私たちはみんなのために全力で演奏するよ。お楽しみに!
ゴードン:
このクルーズへの参加は大正解だね。最高のライブ体験を届けられるよう、ベストを尽くすことを約束するよ。